平成25年度 イベント 実施報告

2013年11月4日(月・振替休日)ふれあいフットサル大会

 ふれあいフットサル大会を11月4日(月・振替休日)、レッズランドにおいて開催しました。
 当日はあいにくの雨模様でしたが、中学生以上の部(障害あり)13チーム、小学生の部(障害なし)6チーム、一般交流の部(障害あり)11チーム・(障害なし)5チーム、ふれあいMIXの部(混合)6チーム、
計41チームが参加。昨年に引き続き、一般交流の部では障害者のチームと健常者のチームが対戦する形式を取り入れ、浦和レッズハートフルクラブも特別参加しました。
 ピッチでは多くの応援の中、白熱した試合が繰り広げられました。表彰は控チームが優秀選手を選ぶ方法を取り入れ、受賞者には賞状並びに記念品が贈られました。試合後には、浦和レッズハートフルクラブによるサッカー教室を行い、サッカーをとおして交流を深めました。
 閉会式では、一般社団法人埼玉県障害者スポーツ協会松本洋副会長の主催者挨拶に引き続き、浦和レッドダイヤモンズ橋本光夫代表からご挨拶をいただき大会を終了いたしました。 大会結果は次のとおりです。
大会結果

参加者感想
「他のチームとプレイが出来て嬉しかった。勝てればもっと嬉しい。MFをしているが、他のチームのプレイが勉強になりました。」
「初参加だけど、参加出来て本当に楽しかった。」

2013年4月14日(日) ふれあい登山

4月14日(日)、小川町の官ノ倉山、石尊山へのふれあい登山を実施した。参加者は80名(障害者29名、付き添い23名、山岳会26名、スポーツ協会2名)で、1~9班に分かれ、それぞれ官ノ倉山頂を目指して東武竹沢駅を出発した。官ノ倉山頂後、石尊山を登り、小川町駅を目指すコースで巡っていった。山道の所々で、寺や神社を見つけ、歴史を感じながら歩くことが出来た。東武竹沢駅から山道までの道は、春の息吹が感じられる桃や山桜・藤の花が咲き、萌黄色の新芽が力強く伸びていた。官ノ倉山まで続く山道に入ってからは、背の高い木々が背比べでもしているかのように真っ直ぐと空に向かって伸び、太陽の光を体全体で浴びられることを喜んでいるようだった。
 途中、三光神社が見えてきた。三光とは日・月・星のこと。この神社には、斜めになった境内の大杉を切ろうとしたら、突然起き上がったという伝説があり、今もその時の傷が残っている杉があると記されていた。
 小さな石や少し大きな石が転がり、木の根や切り株がでている細い道を進んでいくと、天王沼という池が見えてきた。池には鯉が泳ぎ、参加者が手を叩いて鯉を呼ぶと鯉もゆっくりと参加者の方に近付いてきた。参加者の顔にも自然と笑顔があふれた瞬間であった。
 天王沼を過ぎると、少し傾斜のきつい山道が続いた。ゆっくりペースで登ってはいたものの、参加者の顔には次第に疲れが見えてきた。一人では歩くのが難しいようなところは、JACの方が手をとって支えながら登って行った。
 官ノ倉山峠の樹林の中で切り株や木に寄りかかりながら一休みし、いよいよ官ノ倉山の頂上を目指して出発した。登りということもあって、岩を避けるために膝を上げなければならないことが多く、一歩一歩踏み出し踏ん張ることが大切になっていった。ここでも足を踏ん張ることが難しい人は、ご家族やJACの方が腰を支え、手を差しだしながら全員が協力して頂上を目指して行った。
 そうこうしているうちにやっとの思いで頂上まで登り切ることが出来た。頂上に着いた時の参加者の達成感が強く伝わってくるようだった。頂上からの景色は素晴らしく、周辺の県が一望できる眺めであった。頂上で食べたお弁当は、普段食べているものとは比べ物にならないほどに美味しかった。
 官ノ倉山を出発した後は、石尊山に向かって出発した。官ノ倉山と同様、登りが続き参加者も声を掛け合いながら進んで行った。山頂に着くと、さっきまでいた官ノ倉山が望め自らが歩いてきた距離が一目瞭然であった。官ノ倉山からの眺めとは違い、周りの山々がとても近く、山の緑を肌で感じることが出来た。
 石尊山を出発すると、難所の鎖場があった。岩が出っ張った場所であったので、細心の注意をはらいながら、ゆっくりと慎重に下っていった。一人での歩行が難しい方にはJACの方やサポートの方が知恵を絞り、ロープなどを使いながら安全な降り方で鎖場を進んで行った。
 鎖場をすぎると、緩やかな山道が続き、班の休憩所がある公衆トイレまでたどり着くことが出来た。一番最後の班が到着すると、どこからともなく拍手がおこり、頑張りを讃えあう様子が見られた。最後に到着した参加者の顔は、最高の笑顔であった。本当に感動的な場面であった。
 その後、天然記念物の大ケヤキや松尾芭蕉の句碑がある八幡神社で一休みし、小川町駅まで進んで行った。
 全員が無事に小川町駅まで到着することができた。帰宅していく参加者の姿はどこか誇らしげで自信に満ち溢れていた。最後に握手でお別れをしたときは、少し名残惜しい気がした。
 参加者の感想では、楽しかったという声が多く聞かれ、また参加したいという声やこのようなイベントを開いていただけてありがたいという声も聞くことができた。
 全体を通して、登山の楽しさや厳しさ基本的な知識を学ぶことができ、とても有意義な時間を過ごすことが出来た。
(一般社団法人 埼玉県障害者スポーツ協会スタッフ)